ビースターズは少年チャンピオンの作品で板垣巴留先生の作品です。
『ビースターズ』前話(154話)のあらすじは・・・
大食堂で食事を取りながら、レゴシはジャックから本当の歴史を教わる。数の乏しい『生命動物』は数の多い『自然動物』と手を組んで互いに文明を発展させてきた。それから100年前に『肉草大戦』が起こる。
が、そこで巨大な鯨が現れて戦争を止めたと突飛者な話になる…。しかし同時刻、ヤフヤはある貯水された巨大な部屋でその鯨と面会をしていた。
大戦を止めた鯨の言葉を聞きたいと言うヤフヤだが、鯨は陸の生物たちがもっと仲良く共存できるようにならないと教えないと言って潜行した…。
『ビースターズ』第155話のネタバレ&最新話!
割った卵はバロット…!?
―――ルイの卒業式で、彼に次の部長だと任命されたビル。
なぜ散々面倒をかけた自分が…?
そう思いながら、休み時間に同じ虎の女子と戯れる。
女子はまだ話し足りないようだったが、部長になると色々やる事があるからと別れる。
―――肉食寮のキッチン。
部活の前に軽く腹ごしらえする事に。カップ麺の油そばと、それに入れる卵を用意する。
…それにしてもアオバやピナ、レゴシのような長所が何もない自分ななぜ部長なんかに―――
カパチョ…
「ぎゃ…」
…湯を入れる前のカップ麺に割り入れた卵には、なんと成熟しかけのひな鳥が…!!
ハッとしながら口を抑える。
マジか………ショック卵きたーーーーー!!
※ショック卵………ごく稀にある、無精卵として販売された卵の中に混入した有精卵。
勤勉にひな鳥を育てるビル達…
あまりの事に青くなるビルだが、突如その脳裏には別な事が思い浮かぶ。
もしかしてこれ……食べたらアウトですか?
卵や牛乳などは食さつには当たらない。ではこの場合は…? どっちみちもうタヒにそうだが…。
この油そばを食べたら滅茶苦茶美味いのでは…。
いあぁすみません、ほんと。これが俺なんですよルイ先輩―――
ピナ「うわショック卵じゃん初めて見た」
…いつの間にか隣にピナが立っていた。そして食べるつもりなのか…と問うてくる。
いつの間にかいた彼がいた事で、再度びっくりするビル。草食寮のキッチンが混んでいたからこっちに来たのだ。
彼は食べたいなら止めはしないと言う。なんか勉強になるし。
…ただし、これはちょっと不公平ではないか?
リズは同級生を食べて少年院にいるのに、ビルはここで未熟児を食べてもおとがめなし―――
ビル「た!! 食べるわけないだろ!!」
無事育てたひな鳥
―――というわけでこの子を救出する事に。
とりあえず魔法瓶とぬるま湯を用意。
ピナが医務室に取り合ったが、先客がいたので立ち入れる感じではなかった。
仕方なく演劇部の倉庫で面倒を見るが、ぬるま湯につけてももうタヒにそうだ。ネットの情報では限界があるか……
だがハクトウワシのアオバが部員にいたのを思い出す。彼に頼んで温めて貰う。
するとひな鳥はアオバの事を親でも見るかのように目線を寄越す。
…ピナはビルに「良かったですねー」と言う。助かるかもしれないのだ。
ひな鳥が元気になればなるほどビルの罪悪感は募る。彼も献身的にならざるを得なかった。
―――それからビル、ピナ、アオバの3人でその子を育てる。
別れが辛くなるので名前は付けない。
…ルイの言葉「ネコ科に悪い奴はいない。バカだから」
卒業式の時、ルイは確かにそう言った。部長に指名した理由はそれかよ!
―――孵化から1週間後、ひな鳥は充分に育ったので警察に届け出た。
…これでビルの裏市通いも少しは収まるといいが………
アオバに言われ、ビルはせめて鶏肉だけは絶対喰わないと宣言する…!!
アオバ「決意ショボ!」
あのひな鳥が運悪く裏市に流れてきたら最悪だ。だから食べないと。
…裏市には行くんか
『ビースターズ』第155話の感想
…今回は閑話ですね。
いきなり卵からタヒにかけのひな鳥が出てきた時はビビりましたね。粗暴なビルも悲鳴を上げかけてしまうほど驚いたようです。
それを食べようと思ったビルですが、ピナが止めてくれて助かりましたね。
もし食べていたら後で深い心の傷になってたかも―――ピナには感謝しかないでしょう。
…これでビルの裏一通いが無くなれば完璧ですが。
『ビースターズ』次話(156話)以降の予想
前話で想像した通り、またジャックの歴史講座の続きが始まるのではないでしょうか。
そして戦後、どのようにしてハーフが誕生したかという経緯も語られ、恐らくメロンについて少しずつ判明していくのでしょうか…。
…あるいは他のチェリートン学園のメンバーの閑話が行われるのかもしれませんね。
『ビースターズ』『ビースターズ』第156話のネタバレ&最新話!
メニクの日
―――ドルフとフリーはイブキの墓の前にいた。
……つくづく『獅子眼鏡』という戒名は傑作だ。
そこでふと、フリーから裏市で小銭を落としたら見知らぬ獣たちが一斉に拾ってくれたという話が出る。
以前なら一瞬で誰かがかっぱらっていったのに…。
随分気味が悪い。だからこそルイを頭にした時のシン組は祭り上げられたんだろう…。
……そして今夜、メニクの日だ。
フリーはシン組全員の血液を用意していた。
―――メニクの日。
……いわゆる愛肉の日だ。
その日は他の組との月1回の会合。
主に『ドク組(コモドオオトカゲ)』『イナリ組(キタキツネ)』『マダラ組(ヒョウ)』『シン組(ライオン)』が参加する。
……裏市の月末金曜日は、『愛肉の日』という祝日が儲けられている。
祝日なので全ての裏市の店が閉まり、各組織の縄張り争いの日となる。
集まる4組、そしてメロン再登場
―――かくして全員集合だ。
……4組は各々のメンバーの血液を染み込ませた松明を掲げて臭いを放ち、縄張りを主張する。
そして建物で見ている外野はそれぞれの気に入った組を応援する。
さっそく、メスのキタキツネだけで構成されたイナリ組がシン組に絡む。
今はイナリ組が一番力が強く、いくらルイをトップにして革新的だったシン組もとうとう優しくなり過ぎたと…。
「じゃあ……ハーフのボスだったら?」
―――突然だった。
……イナリ組の前にメロンが現れる。
たじろぐイナリ組。
そんな彼女らに挨拶をするメロンだが、向こうのトップはメロンが長ではシン組は落ち目だと評す。
……すると、メロンはわざとらしくキれ、鉈を持って「あまり俺たちをナメたこと言うなよ!」と凄む。
と言う風に小物っぽくキレたフリをしてみたものの、確かにシン組の匂いは弱い。誰の鼻にも明らかだ。
「仕方ない」
メロンの凶行
―――これまた突然だった。
「匂いを足そう」
……次の瞬間、メロンの振るった鉈が頸動脈を切断する。
そう、シン組のトップ代理のような扱いだった、ドルフの頸動脈を。
ドルフの首から大量に出血し、もう助からない事を物語る。
……だがこれで辺り一面ライオンの匂いで充満してきた。
これで今夜から裏市は…
「シン組のものだろう?」
いっそドルフの肉をみんなで喰い、愛肉の日くらいは肉を思いっきり愛そうと言う。
当然怒るシン組メンバーだが、メロンの一声で観衆は沸き立つ。
「シン組!」「肉万歳!」と―――。
―――こうしてメロンの一瞬の凶行で、あっという間にさびれた裏市に活気が戻る……!!
『ビースターズ』第156話の感想
……え。
そんな……。
ドルフが……タヒ亡…!?
まさかこんな所で彼が終わるとは………
……メロンは本当に侮れませんね。
予想もできない行動で読者を恐怖させます。ここまで状況を目まぐるしく回転させるジョーカーはいたでしょうか?
メロンを覗けば長であったドルフがやられ、シン組が一体どう対抗していくのでしょうか。
『ビースターズ』次話(157話)以降の予想
……正直ドルフはタヒんで欲しくないですが、これは助かるのか?
これだけ頸動脈から大量出血しているとなると、助かるとは思えません。
これからという時なのに…。
……次はまた閑話か、あるいはジャックの歴史講座に戻るのではないでしょうか?
『ビースターズ』まとめ
今回は『ビースターズ』第155話、第156話のネタバレ&最新話! をお送りしました!