『この男は人生最大の過ちです』 第35話のネタバレ＆最新話。恭一のいる研究室へ

『この男は人生最大の過ちです』 は九瀬しき先生の漫画で、デジタル配信コミックにて連載中です。

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『この男は人生最大の過ちです』 第35話のネタバレ＆最新話。

恭一のいる研究室へ

4月、新入社員3名が入社し、1ヶ月研修に来る。
航之郎への返事を考えどうしたらいいか分からずボンヤリする唯。
上司から3名の新入社員の会社案内を頼まれた。
理由は研究室によく行ってるとかで、社長に会ったら言っとくようにとまで頼まれる。

今は気まずいので社長である恭一とは出来れば会いたくなかったが、仕事だから仕方ない。

…どうか社長に会いませんように…。

祈りながら3人を連れて第一研究室へと来た唯。
入るなり研究室メンバーから姐さん並みに頭を下げられ新入社員からは驚かれる。

そこへ名取が来て慌てて要件を聞く。
会社案内を頼まれたと答えると、名取は『今、社長は大事な研究中で集中が途切れるといけないから』とどこか焦った様子を見せる。

“ここに社長がいる”と唯が思った瞬間、隣に恭一が立っていた。

態度が激変する恭一

唯を見下ろす恭一の表情は冷たくて、唯は少しビクッとした。
気まずい空気の中『お疲れ様です』とお決まりの挨拶をし、頭を下げる。
新入社員の紹介をしようとした唯の言葉を遮って恭一は言った。
「出て行って頂けませんか」
目を丸くする唯。
恭一はサッと身を返し、部外者の入室禁止を徹底するよう名取に指示を出す。

その表情はまるで“たとえ好きだったとしても付き合いたくはない”という唯の気持ちを見透かしたようなものだった。
付き合うとか付き合わないとか、もういい加減嫌になった？

…あんな冷めた顔向けられたこと、今までなかった。

その夜、先輩とジムの帰りに路上で名取と冴にバッタリ会ってしまった唯。
何故か4人で飲みに行く事になる。
冴がふざけて恭一にテレビ電話をかける。
唯と一緒な事を楽しそうに発表するが、恭一はこれといって興味を示すこともなくしらっと冷たく流す。
そしてさっさと電話を切った。
名取は今までの執拗なラブコールから一転して恭一の態度が豹変し冷め切っている事に疑問を感じる。
「単純にもういい加減飽きたんじゃないですか」
と言う唯に、唯の先輩と名取は“何かあった”と感じとる。

航之郎の真っ直ぐな想い。

家に着くと、無意識にロビーを見回す唯。
恭一の姿は無かった。
何度もここで、待ち伏せてたけど…。
好きなだけで付き合うには、実際難ありすぎるし、めでたしめでたし…かな。うん。

部屋に入ると、スマホが鳴り航之郎からの着信を知らせる。
焦りながらも電話に出る唯。
どうかしましたか、と聞く唯に、何かないと電話したら駄目？と言う航之郎。

「声が聞きたくなったから。」

…この人は、なんて真っ直ぐなんだろう。
物凄く怖そうなのに、本当は優しくて、ビビリで、人一倍気を遣ってくれて、でも引く程天然で、スヌープを溺愛してて。
一緒にいると、自分までいい人になれた気がして、自然と笑顔になれる。

唯の脳裏に恭一の『よく考えられた方がいい』という言葉が蘇る。

「……藍田さん」
「ん？」
「会える日、聞いてもいいですか？」

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