『久保さんは僕を許さない』 は雪森寧々先生の漫画で、ヤングジャンプにて連載中です。
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『久保さんは僕を許さない』 第1話のネタバレ＆最新話。
どうしてこんなことに
どうして、どうして、と白石くんは心の声を上げる。
静まり返った教室の中、隣にいる久保さんが先生はまだそこにいるかどうか、聞いてきた。
廊下では、先生が辺りを見回しながら、じぶんたちの姿をどこに行ったのかと探している。
白石くんは耳をすませてその音を拾い、先生はまだ教室の前でうろうろしている、と答えた。
「どうしてこんなことに、って思った？」
久保さんの問いかけに、白石くんは答えなかった。
ふふっと久保さんは笑いながら、「廊下を走っているの見られちゃったね」と言う。
白石くんは久保さんのせいだと答えるが、久保さんは先に走っていたのは白石くんだと話す。
2人が教卓の中で息をひそめて座っている理由。
先ほど、白石くんが廊下を走っているのを見つけた久保さんが、「どうしたのかな」と思って白石くんを追いかけると先生に見つかってしまい、廊下を走るなー！と怒られ2人で逃げるはめになってしまったのだ。
途中でみつけた空き教室に入りこんだ2人は、教卓の中に隠れることになり、今に至っている。
カーディガンを脱いだだけなのに
「白石くんは、廊下を走ってもばれたことがないんだろうな」
久保さんのつぶやきに、白石くんはその通りだと心の中で答えた。
そして走った後だからなのか、暑いと白石くんは感じる。
久保さんもはぁはぁと息を切らしており、白石くんはあごから汗がタラりと流れる。
久保さんは「暑い」とつぶやき、着ていたカーディガンを脱いだ。
白石くんは困ったように宙を見つめながら、冷や汗をかく。
そっと振り返り久保さんを見ると、彼女は頬を真っ赤にしながら、はぁはぁと呼吸を乱し、服を脱いでいる。
白石くんが見ていることに気づいた久保さんが視線を向けようとすると、パッと顔を反らしてしまう白石くん。
「カーディガン脱いだだけだけど」
不思議そうな久保さんに、白石くんは「知ってるよ」と答える。
白石くんにも、久保さんはカーディガンを脱いだだけだとわかっていたが、「脱いだ」と考えるとダラダラと汗が流れてきてしまうのだ。
白石くんは、早くこの状況が終わってほしいと願った。
久保さんは、白石くんがたくさん汗をかいていることに気が付く。
白石くんの意外な弱点
ハンカチを取り出した久保さんは、汗を滴らせている白石くんの首に、そっとハンカチを当てた。
「何？」
振り返った白石くんのすぐそばに、久保さんの顔がある。
久保さんはハンカチを持ったまま、白石くんの名前を呼んだ。
「ちかい」と認識したとたん、白石くんは身体をビクッと反応させ、この状況がヤバいことに気が付いた。
急いで耳に手を当てる白石くんだったが、久保さんはニヤリと「弱点見つけた」と笑った。
「白石くんは耳が弱いなんて知らなかったなあ。少し意外かも。耳元で話されるとくすぐったいんだね。今、ビクッてした。やめてほしい？」
誰もいない教室に、久保さんの声が響く。
耳元で話し続ける久保さんに、白石くんは固まったまま動かない。
しかし、その耳は真っ赤に染まっていて、久保さんはその真っ赤な白石くんの耳を手で包みこんだ。
久保さんが教卓を出て周りをうかがうと、すでに先生はいなくなっていた。
白石くんが教卓の中に入ったまま「そっか」と返事をすると、久保さんはもう一度教卓の中に戻ってきて、「もうちょっと隠れていよっか」と提案する。
「かんべんして」
白石くんは困ったように答えたのだった。
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『久保さんは僕を許さない』 第2話のネタバレ
ComingSoon
『久保さんは僕を許さない』 第1話のまとめ
今回は『久保さんは僕を許さない』 の第1話のネタバレ＆最新話。をお送りしました。
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