『それでも世界は美しい』は椎名橙先生の漫画で、花とゆめにて連載中です。 『それでも世界は美しい』は椎名橙先生の漫画で、花とゆめにて連載中です。 『それでも世界は美しい』前話(141)話のあらすじは・・・ アルともう一度向き合ったリビは、死を望むアルを殺さず『そうすることで ... 続きを見る
『それでも世界は美しい』第142話のネタバレ&最新話。ニケが作ってくれた繋がり
『それでも世界は美しい』前話(142)話のあらすじは・・・
落ち込みかけたリビだが、城には示し合わせたわけでも無く自分の意志で、各首脳をはじめ、かつてリビを憎んでいた者までもリビに力を貸す為に集まっていた。『世界を信じる』という思いを実感したリビは、ニケの事を全世界に公表し、助力を請うのはどうかと提案するが…!?
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『それでも世界は美しい』第143話のネタバレ&最新話。
リビの『世界を信じる思い』
全世界に公表。
それを聞いてその場にいた全員が驚き焦った。
そんな中ロミオが賛成する。
反大国派からの意見としては、リビが王である以上にニケという守護してくれる存在があるとすれば、リビの権威は確実に失墜するからだった。
ニールは民の意識が大きく変わり、どんな未来になるか想像がつかない、と心配そうに言う。
リビは落ち着いていて、ゆっくり話し出した。
ニケの為だけじゃない。
この星の全ての人間が皆同じ舟の住民で、それでもとんでもない奴もどうしようもない奴もいて、それが世界でそれでいい。
昔のリビはそれが許せなくて、攻撃に回り先に世界を牽制した。
そうしなきゃ生きられないほどに、脆く怯えていた。
今は本当の望みが分かったから心は静かだ。
「俺は多分ずっと、世界を信じたかったんだ」
皆とニケの情報を共有する事に賭けてみたい。
この世界をそのまま受け止めたい。
信じた世界は丸腰になった俺に再び牙を剥くだろうか?
それでもいい。それごと受け入れよう。
リビの決意を聞いて、皆は賛同した。
そしてそれぞれ自分のできる事を考え動き出す。
各国首脳達の話し合いの進む中、シドンがリビに声をかけた。
シドンは何故自分が“悪霊”になったかが分かったと言う。
自分とリビは似ていると思ったが、今目の前の状況を見て、2人の選んだ道はこんなにも違う。
分岐点は、リビがアルを許した事。
何もかも許せず、憎しみに包まれた自分。
シドンは自分も碑の気配を探ってみると笑った。
「お前が信じた世界、私も信じてみよう」
ニケとシドン、守護者交代の日。
様々な準備を経て、ついにリビは広場に集まった皆の前で全てを語った。
皆驚き、にわかには信じがたいようだったが、分からないなら分かるまで、何度でも説明していく手筈だった。
『怖い』と言いかけた大人達に、1人の女の子が食ってかかる。
「怖くないよ!だってニケ様だよ!
ニケ様とニケ様の仲間が協力してくれてる事だもん。絶対悪い事じゃないよ!」
皆、それを聞いて協力的に考える。
自分たちは何をすればいい?
ニケ様を、取り戻そう!
ニケを取り戻す為、全世界が、動き出す。
“信じる”
その勇気をくれたのは、お前だ。ニケ。
目を閉じれば、まぶたの裏に焼き付いて離れないニケの笑顔があった。
俺の世界の最初で最後のピース。
俺を自由にする力。
天空の亜空間では、ティルスが笑顔で星からの声を聞いていた。
大合唱だ。
年々大きくなる、ニケを呼ぶ声。
シドンが完全体になる日も近い。
ティルスは人間は凄いと嬉しそうに言う。
ニケは、守護者なのに行っていいのかと責任を感じるが、ティルスは自分の力不足でニケに我慢をさせたと謝り『大丈夫だから』と笑う。
アマタアラが光り出す。
守護者交代を全ての天象者が承認した証だった。
別れの瞬間、手を伸ばしたニケは言う。
「ありがとうっ!あなたに会えてよかった!」
「感謝は君を諦めなかった全ての人に」
ニケが消えると同時に亜空間に降り立ったのはシドン。
ティルスはシドンの前に座り込む。
「…自由になれたんだね。
シドン。会いたかったよ」
シドンの目から大粒の涙が溢れ、ティルスに抱きついた。
ティルスもシドンを優しく抱きしめた。
それでも世界は美しい
碑を全て探すのに6年かかった。
そしてシドンが消えてひと月。
ニケはまだ帰ってきていない。
“交代”が上手くいかなかったのではという心配もあったが空の虹は消えておらず守護は続いている。
亜空間との時間のズレが影響していると考えられた。
毎日ニケと昔落ち合った草原へ行くリビ。
明るく振る舞ってはいるが日ごと落ち込んでいるのが近くにいる者にはわかった。
アルとツバイはリビの作った花畑で話をしていた。
シドンを送る儀式をしたのはアルだった。
厳しいもので、その後3日目覚めなかったが今はすっかり元気になっている。
花畑の花を見ながらツバイはニケのお婆ちゃんと一度話をした事を語った。
古文書を見た時、その運命のようなものに逆らえるわけないと思ったのに、それでも何とかニケを助けたくて、カラを差し向けた。
カラに犠牲を強いてでも思ってしまった“それでも”という強い感情。
ツバイは“それでも”という言葉が好きで、根源的な人の叫びがあると言う。
その感情はアルにも覚えがあり、理解できた。
何かに直面して、人が“それでも”と叫ぶ時、“物語”が生まれる。
それこそ、“想いと実感”。
草原に立つリビは6年の間に大人になっていた。
手も足も大きくなり、背も伸びて、今ならこの胸にすっぽりおさまるんだろうけど…。
抱きしめる準備は出来ているのに、お前だけがまだいない。
湿っぽくならないようにと考え直し、空を見上げると、チカッと何かが光った。
背後で芝生を踏む音がする。
振り返ると、光の中にニケが立っていた。
時が止まったように見つめあった後、ニケが聞く。
「リビ…なのか……」
リビの瞳に涙が浮かぶ。
「俺の方が、年上になっちまったな…。
ニケ、帰ってきて…くれたんだな」
確かめるように、何度も何度もニケの名を呼ぶリビ。
ニケは涙が止まらなかったが、リビの大好きな笑顔で応える。
「帰ってきたよ。
お前のお嫁になりにきたよ」
暖かい光が射し、優しい風が吹く約束の草原。
ニケはリビの胸に飛び込み、2人は心からの笑顔で抱き締めあった。
空に、雲に、響くように、世界は歌い続ける。
願いを、物語を、折れないように何度でも。
それでも世界は美しい、と。
それが私達の想いと実感。
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椎名橙先生の次回作は?
先生、長い間お疲れ様でした。また次回作も期待します。
『それでも世界は美しい』第143話のまとめ
今回は『それでも世界は美しい』の第143話のネタバレ&最新話。をお送りしました。
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