『血の轍』第72話のネタバレ＆最新話。吹石と思い出のベンチで…

『血の轍』は押見修造先生の漫画で、ビッグコミックスペリオールにて連載中です。

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『血の轍』第72話のネタバレ＆最新話。

吹石と思い出のベンチで…

―――気が付くと、静一は柔らかな日の光が差すベンチの所に座っていた。
そう、吹石との思い出の場所である。辺りに鳥の囀りと木々の揺れる音が聞こえ、その済んだ空気を深呼吸で味わう……。

ぎし

……気が付くと、吹石が隣に座っていた。
吹石はこの間の事が無かったと言わんばかりに優しい微笑みを浮かべていた。
静一は思わず頬を赤らめる…。
「吹石……」
吹石は静一の頬に右手を添え、そのまま優し気な笑みを讃えたまま………

静一は吹石を抱き寄せていた。
「吹石…ごめん…」
静一は酷い言葉を吐きつけた事を謝罪する。
僕は…―――

もうママはいないよ、私を好きにして

ギィイィ…

物音がして、思わずバッと顔を上げる。
何かが向こうに見える気がする…。そのせいか、呼吸も荒くなる。
しかし、吹石は静一に大丈夫だと告げる。
「お母さんは行っちゃったから。」

長部………そう呼び止める吹石。
そして、彼女は「長部の、好きなようにしていいんだよ」と言う。
そんな事を言われてしまったのなら、もう男としての歯止めは効かない―――。
静一はそのまま吹石のジャージを脱がす。
そして長袖を脱がし、半袖だけにする。その半袖の上から胸を揉みにかかって……

ハァッ、ハァッ、ハァッ、………
あんっ、あ……

静一も事情聴取される事に…

ハッ

……目が覚める。そう、今までのは夢だったのだ（あの後そのまま部屋で眠ってしまったらしい）。
目の前にはあの美しい景色ではなく、散らかった自分の部屋が見えるばかり。
ふと自分の股間を見ると、勃起していた。
静一は夢の事を思い出しながら、ズボンを下してアソコを弄り始める。

……感じ始める静一。その顔は年相応の少年らしさを感じさせるような表情であった。
やがて、絶頂に達する。彼の手には精液が付着していた。
それを見て、どこか歪な達成感というか、やるせないような表情を浮かべる静一であった…。

―――午後7:30。
静一はカップラーメンを啜る。
一生懸命啜り、口の中で咀嚼。あの夢を見た影響か、あるいは単に熱々のカップラーメンを啜っているからなのか、静一の顔は今までとは打って変わって力強く生命力溢れる表情となっていた。

バムン、ガチャッ

一郎が帰宅。リビングに入ってくる。それを見上げる静一。
一郎は彼を見ると、嗚咽を零す。
「静一…せい…い……いぐ…う…い……」
そして泣き出してしまう。どうやら静子はあのまま捕まってしまったらしい。
眼鏡を取りながら涙を拭き、静一にも話してもらわなくてはならなくなったと言う。

「明日…警察が…お前の話を聞くって…」

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『血の轍』第72話の感想

え！？ 吹石さん…！？
まさか静一を許したのですか………と思いきや、やはり夢でした。
静一はこうやって少しずつ自分の失ったものと向き合わないといけないのでしょう。
今まで静子と共依存のような関係で生きてきた分、一人で現実と向き合うのは相当に辛いと思います。

そして警察は静一にも事情聴取するつもりのようです。
ここまで来てしまうと、もう近所の目も無視できなくなるでしょう。
やはり静一たちは引っ越しを余儀なくされると思います。

……果たして静一は事情聴取の際にどのように喋るのでしょうか？

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『血の轍』第73話のネタバレ

『血の轍』第72話のまとめ

今回は『血の轍』の第72話のネタバレ＆最新話。をお送りしました。

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