『血の轍』 第81話のネタバレ＆最新話。母親に突き落とされた事を打ち明けた静一

『血の轍』 は押見修造先生の漫画で、ビッグコミックスペリオールにて連載中です。

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『血の轍』 第81話のネタバレ＆最新話。

母親に突き落とされた事を打ち明けた静一

静一と吹石は互いに見つめ合う。
静一は一旦顔を逸らして川の方を見つめる…。

…それから、静一は吹石に自分は母親にころされたようなものだと言う。
3歳の時に高台から落とされた事を思い出した事を話す。
自分にやったようにしげるを突き落とした事、なのに「自分はやっていない」と嘘を付き、静一も自分を守るためにそれに従った…。

そう、言うなれば静子の中に自分をくっつけ、ひとつになっていた。
だが、静一の本当の願いはそれではない。

「僕は……ﾀﾋんだ僕を、生き返らせたい……」

静一と本当の2人になりたい吹石

静かに涙を流す静一。
「…私も」
すると、吹石も言う。私も自分自身を生き返らせたいと。

母は吹石を捨てた。だが吹石自身は、自分を『捨てられた子供』だなどと思いたくない。
なぜなら自分は自分のものなのだから。

吹石は静一に改めて謝罪する。
自分も以前、静一を自分にくっつけようとしていたと…。
しかし、吹石は静一と本当の2人になりたい…。

静一は吹石に母が嫌いかと問うと、彼女は「うん。大嫌い。」と答える。
静一も「………僕も。」と返答。

そうやって、2人は笑い合う。

母を振り切るおまじない…？

そして2人は………抱擁し合う。

吹石は静一におまじないを教えてあげると言う。
取り出したのは体操着を入れる巾着袋。
これに自分の母の顔を描くように言う。言われるままに、母親である静子の顔を思い出してマジックで描く。

下手な似顔絵だが確かに描いた。
吹石も反対側に自分の母の顔を描く。どこか吹石に雰囲気が似た、ネコ目の女性だった。
「ふふ。じゃあ…」

吹石は言った。

「このお母さんを、今から2人でころすんべ。」

……それを聞いた静一は、影がかかっているが満更でもないような表情をしていた。

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『血の轍』 第81話の感想

―――どうやら吹石は本当に静一の事を想っていたようです。
佐々木と共謀とかなくて安心しました。
互いに母親が嫌いなのだと明かし、もう一度心が通じ合ったようですね。

―――気になるのは、この話では静一にだけ影がかかっている描写があるという事です。
吹石と違い、まだ母親を吹っ切れていないというような暗示なのかも…。

…否、そんな深読みではなく、単に静一が日の光で影ができる位置にいたという事かもしれません。
静一と吹石の位置はこの話では殆ど変わっていない上、2人が体を動かした何コマかは静一の顔に影がかかっていないシーンがあります。
そうであればいいのですが…。

―――ラストで、吹石は静一に母親を疑似的にころすおまじないを提案しました。
これで静一が静子を吹っ切る流れになればいいなと思います。
…が、静一が静子を吹っ切る事が出来ず、また吹石を拒絶したりしたら……。

静一は静子が自分を愛してなどいなかったと自覚しているから、それはないと思いたいのですが…。

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『血の轍』 第82話のネタバレ

『血の轍』 第81話のまとめ

今回は『血の轍』 の第81話のネタバレ＆最新話。をお送りしました。

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