『つまり好きって言いたいんだけど』第9話のネタバレ＆最新話。振り回されたくない千歳

『つまり好きって言いたいんだけど』は円城寺マキ先生の漫画で、プチコミックにて連載中です。

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『つまり好きって言いたいんだけど』第9話のネタバレ＆最新話。

振り回されたくない

千歳は思い出していた。
思えば昔から何度も、瀬那に振り回されてきた。
幼稚園で出会った時の彼の印象は“家が大きなお寺の優しい子”で、鈍臭かった自分をいつも助けてくれて大好きだった。
だが小学校に上がり、彼は態度が横柄になり自分をいじめるようになった。
それでもまだ彼の事が好きだった。
数年間はいつかは優しかった彼に戻るかもしれない、そう期待したがそれが叶えられることはなく、いつしか自分の性格はどんどんと卑屈になっていった。
そんな中、親の仕事の都合で引っ越しが決まる。
その頃には彼の事がすっかり怖くなっていて、これで彼とお別れができると思うとホッとしていた。
だが、転校した先でもいじめを受けるようになり、それは中学生になっても続いた。
そこで気が付いた。
いじめられていたのはきっと自分がいつもびくびくおどおどしているせいだと。
それに気づいてからは自分を変えるために演劇のワークショップに通ったり、体を鍛えた。
そんな中、偶然彼と再会する。
複雑な思いや戸惑いはあったが、やっと彼と対等になれたという気がした。
彼が自分を必要とするのなら今の自分は彼に力を貸せる。
彼の隣に立つことも、彼の世界についていくこともできる。
そう思っていたのに…。
千歳は自宅の玄関で座り込んでいた。
瀬那の家から帰宅するも、時間を忘れるほど放心していた。
瀬那からの突然の口づけ、そして“好き”だと言われたこと。
戸惑う千歳だったが、無理矢理に冷静さを取り戻す。
もう彼には振り回されたくない、あんな言葉を信じるわけにはいかない、と自分に言い聞かせる千歳だった。

信じられない

翌日、起きてこない瀬那を部屋まで迎えに行く千歳。
そして千歳は昨晩のことを改めて謝る。
瀬那はそれはもういい、と返し、それよりも昨日好きだと言ったことや口づけのことはどう思っているのか、と千歳に聞く。
千歳は、なかったことだと思っている、と返答をする。
自分はあなたのマネージャーでこれからも続けていきたい、ならば絶対に認められるわけがない、と。
それを聞き不機嫌になる瀬那。
瀬那はふいうちで千歳にまたもや唇を重ねる。
驚いてギャアアと叫ぶ千歳。
千歳の反応に瀬那は怒り、なかったことって何！？と反論する。
千歳は自分の唇を必死で手で拭い、好きだなんて信じられるわけがない、自分に対してそんなことを思う理由も見当たらない、と答えるのだった。

行き詰まる演技

その日の収録中、監督は瀬那に何度も演技のやり直しをさせる。
瀬那がどこが悪いのか教えて欲しいと伝えると、監督は答える。
自分が欲しいのは地に足がついた感情、このシーンだけは特にそれが欲しい、と。
そして監督は瀬那に、本気で人を好きになったことはあるか、と問う。
恋じゃなくてもいいが、どうしようもない悔しさとか挫折とか、今回はそういう経験の心境が欲しいと話す監督。
瀬那は驚き、そして何も答えることができないのだった。
帰り道に車の中で千歳は、あの監督はああやって役者に考えさせるタイプで瀬那だけに限った話じゃない、と瀬那を励ます。
瀬那の演技力は折り紙つきだと話す千歳だったが、買い被りすぎだと瀬那は返す。
そして瀬那の家に到着。
到着後すぐに降りようとする瀬那を引き留める千歳。
瀬那は、心配しなくていい、言うほど悩んでない、と笑顔で返すのだった。
千歳はこのことを後ほど後悔することになる。
何故この時に限って彼の言葉を信じてしまったんだろう…。
そう思う千歳だった。

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『つまり好きって言いたいんだけど』第10話のネタバレ

『つまり好きって言いたいんだけど』第9話のまとめ

今回は『つまり好きって言いたいんだけど』の第9話のネタバレ＆最新話。をお送りしました。

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