『私たちはどうかしている』は安藤なつみ先生の漫画でBELOVE(ビーラブ)にて連載中です。
『私たちはどうかしている』の前回(52話)のあらすじは…
除夜祭での椿と七桜の対決で、光月庵の後継者が決まる。七桜はスランプに陥り、自分の菓子を見失いかけていた。そんな七桜を励まし、助けたのは多喜川で、その時七桜は多喜川にプロポーズされる。
一方で椿は、裏工作をしようとしていた女将に対し何もするなと釘を刺し、勝利宣言をする。過去と決別するため、七桜は椿を呼び出し、ただの男と女として最後の一夜を共にする。そして迎えた、除夜祭当日…!
無料ポイントと無料期間で今すぐ読みたい方はこちらから。なんとポイント還元が驚異の40%!
▲無料期間31日で600Pが欲しいなら▲
『私たちはどうかしている』第53話 最新話のネタバレ
除夜祭の幕開け
12月31日・大晦日。
祈祷をし、除夜行灯付けをして、除夜祭の幕が上がる。
栞と城島は行灯を灯しながら話していた。
椿と七桜、どちらが勝つのか。
もしも椿が負けたら、光月庵を出て行く事になる…、俯く栞に城島ははっきりと言った。
『この店を知り尽くしてるあの人は負けない。七桜さんは勝てないと思う。』
女将も落ち着かない様子だった。
後ろから多喜川が声をかける。
多喜川には、女将が何の妨害もしなかったことが不思議だった。
椿からの女将への条件。
『何か手を回そうとするなら、この勝負から降りる』
女将は、息子が勝つのを信じてるからだと言って背を向け、去っていく。
多喜川は険しい表情でその背中を見送った。
それぞれの御菓子
大旦那の部屋に椿と七桜が揃う。
七桜はただ前だけを見ていた。
“今日は決して椿とは目を合わさない”
大旦那は七桜の御菓子から貰うと言う。
風呂敷を広げると、お椀があった。
蓋を開けると柚子の上生菓子。同時にふわっと優しい香りが広がる。
大旦那は一口食べて、柚子の皮が入っていると気がついた。断面を見て驚く。中のあんを包みこむように、まるごと入っていたからだ。
七桜の菓子は小さなひめ柚子の中をくり抜き極限まで皮を薄くして蜜漬け、あんを詰めて回りを包餡し、美しく見える練り切りに仕上げたもの。
大旦那は食しながら、あたたかい気持ちに包まれた。柔らかな食感。風味は損なわれずあんの邪魔もしない。お椀に入れたことで香りの余韻がいつまでも残る…七桜の、和菓子が好きだという気持ちが、伝わる。
香りが無くならない御菓子をいつか一緒に作ろうと、過去に母と交わした約束。
私が好きだと思える御菓子を、ちゃんと作る事ができた…。
続いて、椿の御菓子の番だ。
箱の中には、つばき餅が入っていた。
和菓子の起源ともされる、シンプルなもの。
だが、シンプルでありながら葉の置き方にも注意が払われ、餅の艶と輝きにも目を奪われる美しさだった。
大旦那は、食べた瞬間目を丸くして椿を見る。
何故お前が、この味を知ってるんだ?と。
それは、椿が父に初めて教わった菓子だった。
大旦那が樹に教え、樹が椿に教えた御菓子。
椿が教わったのはまだ小さかった頃のはず。こんなに完璧に作れるはずは…という大旦那に、椿は真っ直ぐに言い切った。
「絶対に忘れない、大切な味です」
和菓子が伝えるのは味だけではなく、そこにあった情景・優しさ・思い出…
それこそが代々受け継がれてきたもの。
大旦那の目から、涙が零れた。
素晴らしい菓子だったと伝える大旦那。
そして、2人を別々の部屋に待機するように言う。もうひとつずつ食べて、じっくり考える、と。そしてこちらだと、決めた方の扉を開けることを伝えた。
それぞれの部屋に入る瞬間、七桜を見る椿と、見ないように俯く七桜。目を合わさないまま、部屋に入って扉を閉めた。
後継者は…
大旦那は、障子を開けた。そこには聞き耳を立てていた女将の姿。
驚いて見上げる女将に、大旦那はチャンスを与えると言う。
2つの菓子を並べて置き、どちらの菓子が光月庵の後継者として相応しいか選べ、と。
戸惑う女将だったが、大旦那は刺すような視線で真っ直ぐに見据え、自分一人で決めてもお前は納得しないだろうと女将の心を読む。
女将は薄笑みを浮かべた。
これはチャンス。椿の作った御菓子を選べばいいだけ。簡単なこと。どちらが椿の菓子か、私には分かるはず。
2つの御菓子を食べた女将は、『こちらの御菓子です』と一方を選んだ。
それは、椿と七桜、どちらの菓子なのか…。
除夜の鐘が鳴る。
勝てば未来が開く。
負ければ大切なものを失う。
大旦那が扉を開ける。
「光月庵は、お前に譲る」
振り返ったのは…七桜だった。
無料ポイントと無料期間で今すぐ読みたい方はこちらから。なんとポイント還元が驚異の40%!
▲無料期間31日で600Pが欲しいなら▲
『私たちはどうかしている』第54話最新話のネタバレ
-
-
私たちはどうかしている【54話】最新話のネタバレ。椿との別れ
『私たちはどうかしている』は安藤なつみ先生の漫画でBELOVE(ビーラブ)にて連載中です。 『私たちはどうかしている』の前回(53話)のあらすじは… 大晦日、最後の勝負が始まりました。七桜が用意したの ...
続きを見る
『私たちはどうかしている』まとめ
今回は『私たちはどうかしている』第53話のネタバレ&最新話をお送りしました!
漫画を読むならeBookJapan【背表紙が見やすい!】
まるで本屋で本を捜すように背表紙で本を探せますよ。やっぱりビジュアルって大事!
登録無料で月額料金不要。しかも登録するだけで半額クーポンが貰える。
▲無料登録で半額クーポンGET!▲
※キャンペーンは変更されている可能性があります。詳しくは上記から公式をご確認ください。